Pixel 9 ProはGoogleが2024年9月に発売した最新ハイエンドスマホです。
AI性能を重視した独自SoCのTensor G4を搭載し、Googleの最新AI機能やAIを活用した補正が優秀なカメラを楽しめるモデルに仕上がっています。
今回は、Pixel 9 Proを購入して、1ヶ月ほど使用しましたので、実機レビューをお届けします。
実際の使い心地や、使って分かったメリット、デメリットなどを詳しく紹介するので、Pixel 9 Proについて気になっている方はぜひチェックしてみてください。
スマホ系ライター・ガジェットブロガーのShinoです。
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- 洗練されたデザイン
- 手に収まるちょうどいいサイズ感
- 日常利用は十分快適な処理性能
- 汎用性が高いカメラ
- ゲームガチ勢にはおすすめしない
- 「コンパクトスマホ」と言えるほど小さくはない
- 暗所撮影時の露光時間が長い
Pixel 9 Proの発売日・スペック概要
Pixel 9 Proは2024年8月14日に発表され、9月2日に発売されました。
Pixel 6〜Pixel 8シリーズは標準モデル(6.2〜6.3インチ)とProモデル(6.7インチ前後)の2モデル体制でしたが、Pixel 9シリーズではラインナップが大きく変更。
- Pixel 9:標準モデル、6.3インチ、デュアルカメラ
- Pixel 9 Pro:小型Proモデル、6.3インチ、トリプルカメラ
- Pixel 9 Pro X L:大型Proモデル(フラッグシップ)、6.8インチ、トリプルカメラ
- Pixel 9 Pro Fold:折りたたみモデル
4モデル構成となっており、このうちPixel 9 Proは「コンパクトな上位モデル」にあたります。
6.3インチのディスプレイサイズに、5倍望遠も含めたトリプルレンズカメラを搭載しており、高性能なモデルを気軽に持ち運びたい方にぴったりです。
詳しいスペックは以下の通りです。
Pixel 9 Proのスペック表はこちら
Pixel 9 Pro | |
---|---|
国内発売日 | 2024年9月4日 |
メモリ構成(GB) | 16/128 16/256 16/512 |
カラー | Porcelain Rose Quartz(256GBのみ) Hazel(256GBのみ) Obsidian |
背面仕上げ | マット |
チップセット | Google Tensor G4 |
本体サイズ | 72×152.8×8.5mm |
重量 | 199g |
ディスプレイ | 6.3インチ有機EL |
リフレッシュレート | 1~120Hz |
画面輝度 | 最大輝度:2,000ニト ピーク輝度:3,000ニト |
バッテリー容量 | 4,700mAh |
充電 | 有線充電:最大27W ワイヤレス充電:最大21W |
生体認証 | 画面内超音波式指紋認証 顔認証 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 国内版対応 |
アップデート保証 | 7年間(OS、セキュリティ含む) |
背面カメラ | 広角:50MP(F1.68) 超広角:48MP(F1.7) 5倍望遠:48MP(F2.8) |
Pixel 9 Proを開封!付属品をチェック
まずは外箱、付属品からチェックしていきましょう。
Pixel 9シリーズは外箱のデザインや形状が昨年までと大きく異なっています。
本体が入ったクラフトっぽい素材の箱を、しっかりした素材の紙でぐるっと包んだ感じ。背面側2箇所のテープで固定されているので、これを剥がします。
本体が入った箱にはPixel 9 Proの線画。箱のクラフトっぽい質感と合わせて非常にミニマルな雰囲気を醸し出しています。
無印良品っぽくて個人的には結構好き。
箱を開けるとPixel 9 Pro本体がすぐに入っています。蓋の裏側に書類が入った薄い箱が収まっています。
無駄がない配置となっており、今回は梱包もかなり洗練されている印象です。
本体の下にはUSB Type-Cケーブルが入っています。前モデルまで付属していた、Type-A端子をType-C端子に変換するアダプターは入っていません。
箱自体の外観も個人的には非常に好みですし、内部の付属品の配置に無駄がない点も素晴らしいですね。Pixel 9シリーズは開封から割と満足度が高い。
Pixel 9 Proの外観・デザインを実機レビュー
Pixel 9 Proは本体の外観もかなり洗練されてかっこいいです。
ガジェットらしさ、機械らしさよりはナチュラルで生活に馴染む雰囲気だと思います。
シンプル、ミニマルな雰囲気を出しつつ、高級感もあるのはPixelらしいデザインですね。
側面フレームがフラット形状になったことで、この部分は結構iPhoneっぽくなった印象です。
しかし、ラウンド形状だった以前よりも洗練され、高級感は増していると感じました。
背面の質感は特に良く、マットでサラッとした触り心地です。
スマホはマットな方が指紋が付きにくくて良い。
一点惜しいのは側面フレームが光沢仕上げなこと。iPhone 14 Proのようなギラギラ感です。
指紋や汚れだけでなく、傷が目立ちやすい点も微妙。
Pixel 9 Pro/9 Pro XLはカメラバーがマットになったので、側面もこれと同じマット仕上げにすれば良いのに、と思います。
側面もマットなら裸運用したい。
Pixel 9 Proのサイズ・重量を実機レビュー
Pixel 9 Proのディスプレイサイズは6.3インチで、「めちゃくちゃ小さい」わけではありませんが、十分手に収まるサイズ感です。
最近のスマホは、コンパクト寄りだと「6.1インチ前後」大画面モデルだと「6.7インチ前後」が主流。
6.3インチはそのちょうど中間あたりと言える。
横幅は72mm。片手で持って文字入力の操作などを行うのも、標準的な日本人の手のサイズなら問題ないと思います。
出先や公共交通機関の中で片手で操作しなければならないシーンにもおすすめ。
また、カメラが高性能なので、気軽に持ち運んで写真撮影を楽しみたい方にも合っていると思いました。
縦方向の寸法は152.8mmで、全体的には少し縦長な形状。
そのため、片手持ちだと上の方には指が届きにくいので注意しましょう。
重量はスペックシートでは199g。実測で200gちょうどでした。
特別重いわけではありませんが、そこまで軽いわけでもありません。極端に重くはないので、使っていてそこまでストレスを感じることはありませんでした。
しかし、重心のバランスはあまり良くなく、カメラバーの辺りが重いです。手から持ったときに落ちそうな雰囲気がある。
5倍望遠込みのトリプルレンズカメラなので仕方ない部分ですが、注意しましょう。
Pixel 9 Proの処理性能を実機レビュー
Pixel 9 ProのSoCはGoogle Tensor G4。RAMは16GBです。
Tenosor G4も、これまでのTenosorチップと同様、処理性能よりもAI性能重視の設計となっています。
ベンチマークスコアと実際の動作を見ていきましょう。
ベンチマークテストの結果
今回はPixel 9 Proの実機を使って、Antutu、Geekbench6、3DMarkの3つのテストを行いました。結果は以下の通りです。
- Antutu V10:1,030,331
- Geekbench6:シングル1,963、マルチ4,711
- 3DMark(Wild Life Extreme):2,591
スコア自体はSnapdragon 8+ Gen 1やSnapdragon 8 Gen 2に相当するレベルです。
十分高いスコアではありますが、やはり最新のSnapdragon 8 Gen 3などと比べると性能は劣っています。
また、3DMarkではWild Life Extremeテストを20回連続で行うStressテストを行いました。
3回目くらいまではある程度の性能をキープ。その後10回目付近まで緩やかに下降し、それ以降は1,400〜1,500辺りのスコアで安定しています。
フルパワーの性能を維持する力はそれほど高くありませんが、ある程度抑えてからの安定性は悪くない感じ。
おそらく、ある程度の負荷がかかると制限をして安定性を保っていると思われます。
実際の使用感
Pixel 9 Proのベンチマークスコアは最新の他社モデルに劣りますが、SNSなどの普段使いであれば問題なく使えます。
私はスマホでゲームをすることは少なく(ゲームはゲーム機でやる派)、スマホではSNSやWebの閲覧、動画視聴、ネットショッピングなどの作業を行います。
こういった用途であれば、動作にストレスを感じることはなく、十分快適に使うことができています。
また、RAMが16GBもあるためなのか、アプリの切り替えや立ち上げもスピーディーでした。多くの方は動作で不満を感じることはないと思います。
ゲームについても、軽めのパズルゲームはもちろん快適ですし、重めの3Dゲームも普通に楽しむことは可能です。
明らかに動作がカクついてストレスを感じるようなことはなく、普通に遊べます。
ただ、Snapdragon 8 Gen 3などを搭載した競合の最新モデルよりはフレームレートが下がりやすく、長時間プレイには向かないでしょう。
多くの方はPixel 9 Proは快適に使えると思いますが、ゲームガチ勢の方は注意しましょう。普通に他のモデルを購入した方が幸せになれるはず。
Pixel 9 Proのディスプレイ性能を実機レビュー
Pixel 9 Proのディスプレイは、6.3インチで最大120Hz駆動の有機ELパネルという仕様です。また、画面輝度は最大2,000ニト、ピーク輝度で3,000ニトです。
SamsungのM14という最新のパネルを使っていると言われ、スマホの画面としてはトップクラスのディスプレイ性能が揃っています。
実際、普段使いにおいては明るさ、発色、滑らかさに全く問題はありません。
特に明るさは印象的で、白系の画面だと眩しさを感じるくらい。発色も綺麗なのでパキッとした印象を受けます。
ベゼルもかなり細く、四辺とも幅が均等なので非常に洗練されている印象です。
結局スマホを使っていて一番見るのは画面側なので、狭ベゼルで見た目がスタイリッシュなのは大事。
画面が明るく晴れた屋外でも見やすいので、出先でスマホを使うことが多い方にもPixel 9 Proはおすすめです。
しかしながら、なぜかカメラ使用時だけは暗く感じます。スペック値ほどの明るさが感じられません。
画面輝度が高い=屋外での写真撮影にオススメ、と言いたいところですが、現状ではPixel 9 Proでそこまでのメリットは享受できないと思います。
撮影に支障が出るほどではありませんが、今後のアップデートに期待。
写真撮影時の輝度だけは少し不満ですが、そこ以外はほぼ完璧と言っていい仕上がり。
Pixel 9 Proのバッテリー持ちを実機レビュー
Pixel 9 Proのバッテリー持ちは、「1日は問題なく使えるレベル」です。
最近は1日半ほど持ちそうなレベルのハイエンドスマホもありますが、Pixel 9 Proのバッテリーライフはそこまで長くありません。
ただ、実用性に問題があるような短さでもなく、普通に使っていて1日は問題なくバッテリーが持つレベルです。
寝ている間に充電をするようなユースケースなら問題なく使えるでしょう。
Youtube動画を1時間再生し続けるテストを行ったところ、バッテリー消費は9%でした。
- Pixel 9 Pro:95%→86%(9%減)
- Xperia 1 Ⅵ:97%→91%(6%減)
- Galaxy S24:92%→85%(7%減)
筆者が他のモデルでも同様のテストをした結果と比べても、やはりPixel 9 Proは標準的なレベルに相当しています。(比較対象がいずれもバッテリー持ちがいいモデルなので)
これくらいの持ちであれば、お仕事やお出かけで丸1日充電できない環境でも問題なく使えると思います。
Pixel 9 Proの充電速度を実機レビュー
Pixel 9 ProはUSB Type-C端子を使った有線充電と、Qi規格のワイヤレス充電で充電を行うことができます。今回はそれぞれの充電方法の充電速度を検証しました。
まずは有線充電の場合。充電速度も合わせて調査しました。
時間 | 電池残量 | 増加量 | 充電速度 |
---|---|---|---|
スタート時 | 32% | 24W前後 | |
10分 | 50% | 18% | 20W前後 |
20分 | 61% | 11% | 10W前後 |
30分 | 73% | 12% | 15〜20W前後 |
30分間充電を行った際の、充電できた量は41%。最近の50Wを超えるような急速充電対応端末と比べると遅いですが、特に遅いわけではなく、十分実用的なスピードです。
充電速度は開始直後は24W前後でていましたが、それ以降は発熱などに伴い変動。最も遅いときは10W前後でした。
ただ、10Wくらいまで下がったあとは15〜20W前後まで速度が回復していたので、ひたすら遅くなるわけではない点は良いですね。
次にワイヤレス充電の場合。
今回はGoogle純正のPixel Stand(第2世代)を使用しました。
通常のQi規格の充電器より速くPixelスマホを充電できるおすすめアイテムですが、残念ながらPixel 9シリーズの登場とともにGoogleストアでは終売。
気になる方はメルカリなどをチェックしてみてください。
有線充電と同様に30分間充電した結果がこちら。充電モードは「標準」を使用しています。
時間 | 電池残量 | 増加量 |
---|---|---|
スタート時 | 65% | |
10分 | 78% | 13% |
20分 | 84% | 6% |
30分 | 91% | 7% |
30分間で充電できたのは26%。普段使用していても、1分で1%ほど回復するペースです。
今回は検証できていませんが、他社製のQi充電器であれば、30分で20%ほど充電できると思われます。
有線、ワイヤレスともに充電速度は特別速いわけではないものの、困るほど遅いわけでもありませんでした。
Pixel 9 Proのカメラ性能を実機レビュー
Pixel 9 Proはトリプルレンズ構成のカメラを搭載しています。
- 広角:50MP(F1.68 1/1.31インチ)
- 超広角:48MP(F1.7)
- ペリスコープ望遠(5倍):48MP(F2.8)
レンズごとと夜間に分けて作例を紹介します。
広角カメラの作例
まずはメインの広角カメラの作例から。
全体的に明るく、解像感の高い写真に仕上がっています。
色味はこれまでのPixelと同様に比較的肉眼で見たままに近いですが、Pixel 9 Proは少し空の青色が強く出ている印象です。少し派手目になった感じ。
2倍クロップズームを使えば、解像感を保ったまま小さい被写体に寄って撮影することができます。センサーがそこそこ大きいので背景もしっかりボケますね。
個人的に2倍ズームの画角と解像感は気に入っており、SNSやブログにアップする写真をサクッと撮りたい時に活用しています。
超広角カメラの作例
続いて超広角カメラの作例。
超広角カメラも高画素なので、高精細な写真が撮影可能です。また、画角もかなり広いのでダイナミックな写真に仕上がりますね。
ただ、メインの広角と比べると若干暗く写る傾向があり、そのせいでより色が濃い目に見える場合があります。
超広角カメラはマクロ撮影にも対応しています。
マクロ撮影でも解像感が高く、被写体の質感も上手く表現できています。植物などの撮影には非常に適していると思います。
5倍望遠の作例
次に5倍ペリスコープ望遠の作例です。
5倍でも自然な色味を保ってズームできています。解像感は高く、被写体の細かい質感や立体感も表現できています。
ズームは最大30倍まで対応。以下、左から順に5、10、25、30倍の作例です。
10倍程度なら画質の劣化を感じることなく、綺麗に撮影できています。
20倍以上になると粗が目立ちますが、それでも写っているものの形などは普通に分かりますね。ズーム性能も十分高いと思います。
夜景モード・暗所の作例
次に暗所の作例を紹介します。
結構暗いシーンでしたが、夜景モードを使っているのでしっかり明るく、解像感も高い写真に仕上がっています。
特に地面の芝やタイル、砂利の質感が表現できている点は素晴らしいですね。
ただ、フレアやゴーストは比較的目立ちやすい印象。特に2枚目は中央辺りに照明のゴーストが緑色ではっきり出ています。この点はレンズ加工や画像処理で何とか改善していって欲しいところ。
HDR性能は優秀で、強い光源があっても白飛びはしにくいです。
自動販売機の写真は、明かりが点いている部分以外が真っ黒になる機種も多いですが、Pixel 9 Proの場合は自動販売機自体の色や地面のタイルの様子も写っており、描写力は高いですね。
ただ、1枚目の作例では店内の蛍光灯の光のゴーストが上の方に写っています。
望遠カメラの暗所性能もチェックしました。左から順に5倍、10倍、20倍、30倍の作例です。
5倍や10倍なら解像感も十分高く、写真として普通に使えるレベルの画質です。20倍や30倍は荒くなってきますが、書いてある文字などは十分読めるレベルですね。
ただし、ペリスコープ望遠特有の縦に伸びるフレアは好みが分かれそうです。
シーンによってはちょっと邪魔な気がする。
三脚などを使って固定すれば、このような天体撮影も可能です。(4分ほど待つ必要はありますが)
全体的に見れば、Pixelらしい優秀なカメラ性能が備わっていると言えるでしょう。
また、超広角から望遠まで幅広い画角で綺麗に撮れることも、Pixel 9 Proの大きな魅力です。
使って感じたPixel 9 Proのメリット
レビューのまとめとして、まずはPixel 9 Proを実際に使って感じたメリットを紹介します。
洗練されたデザイン
デザインについては、個々人の好みの部分が強いですが、筆者としてはPixel 9 Proのデザインは非常に好み。
シンプルかつ高級感が感じられ、GoogleらしさやPixelらしさを残しつつ、今まで以上に洗練された印象です。
フラットな側面や丸みを帯びた角などはiPhoneを彷彿とさせますが、それはそれとして今までのPIxelよりミニマル感が出ている感じ。
背面のマットな質感もサラッとして良いので、次期モデルではぜひ側面フレームもマット仕上げになって欲しいですね。
手に収まるちょうどいいサイズ感
他機種ではなくPixel 9 Proを敢えて選ぶ理由を1つ挙げるなら、手に収まるサイズ感だと思います。
ハイエンドスマホの多くは、6.1インチ級と6.7インチ級の2サイズに分かれることが多いですが、コンパクト寄りのモデルはカメラが大画面モデルより性能控えめなことが多いです。
そんな中、Pixel 9 Proは比較的コンパクトな6.3インチの筐体に最上位モデルと同等のトリプルレンズカメラを搭載しています。
日本人でも日常使いしやすいサイズ感ながら、カメラも妥協していないという点は少なくともAndroidスマホの中では珍しい。
片手で持っての操作性や、ポケットなどに入る携帯製を重視する方は、Pixel 9 Proをチェックしてみてください。
日常利用は十分快適な処理性能
Pixel 9 Proが搭載するTensor G4というチップは、他社の現行ハイエンドモデルと比べると性能は控えめです。
しかしながら、SNSやWebの閲覧、パズルゲームなど軽めのゲームなどの日常利用であれば、快適に動作します。
RAMが16GBもあるため、アプリの立ち上げや切り替えもスムーズです。リフレッシュレートが120Hzあるおかげでスクロールも滑らか。
今回使ってみた中で、動作にストレスを感じることは無かったので、多くの方は問題なく利用できるのではないでしょうか。
汎用性が高いカメラ
Pixel 9 Proのカメラは、幅広いシーンで活躍する汎用性が特徴です。
超広角、広角、5倍望遠を搭載しているので、広い画角だけでなく、遠くのものをズームするのにも向いています。
AIを活用した画像処理が優秀なので、どのカメラで撮影しても高精細で綺麗な写真が撮影できるでしょう。暗所性能も抜群です。
また、超広角はマクロ撮影にも対応しており、PIxel 9 Pro一台で花や小物、風景、人物、遠くのものなど幅広い被写体に対応できます。
AIを使った編集機能も充実しているので、カメラをしっかり楽しみたい方はPixel 9 Proがおすすめです。
使って感じたPixel 9 Proのデメリット
続いて、Pixel 9 Proを使って逆にデメリットだと感じた点を紹介。
ゲームガチ勢にはおすすめしない
Pixelシリーズのスマホをレビューする際に必ず触れなけらばならないポイントですが、ゲーム性能重視の方にはやはりおすすめできません。
処理性能が他社の同価格帯モデルより低く、特にゲームに重要なグラフィック性能が物足りないためです。
すでに紹介した通り、Pixel 9 Proには普段使いなら十分な性能があります。また、原神のような重めのゲームも全く遊べないわけではなく、画質設定次第では快適に楽しめるでしょう。
ただ、高い画質設定で長時間遊ぶと競合モデルよりフレームレートが落ちてしまい、快適性は劣ります。
したがって、基本的にはゲームをしっかり楽しみたい方には他社のハイエンドモデルをおすすめします。
「コンパクトスマホ」と言えるほどは小さくない
Pixel 9 Proは手に収まるサイズ感ではあるものの、「コンパクトモデル」というほど小さくありません。
あくまで「比較的コンパクト」という感じで、6.1インチモデルやそれ以下のさらに小さいモデルよりは大きいです。
手に収まるサイズ感ですが、縦に長いため上の方には指が届きにくいです。重量も199gなのでそこまで軽くはありません。
「コンパクト」というイメージだけで選ぶと後悔してしまう可能性があるので、心配な方は事前にキャリアショップなどで実機をチェックしておきましょう。
暗所撮影時の露光時間が長い
スマホで夜間など暗所の撮影を行う場合、夜景モードとして長時間露光撮影を行います。何秒間かスマホを固定する撮影方法です。
Pixel 9 Proは、この撮影にかかる時間が他のハイエンドスマホと比べると長く、地味に使いにくいです。
例えば、同じシーンでもiPhone 16 Proなら4秒間で済むところ、Pixel 9 Proは6秒間固定しなければなりません。以前お仕事で触らせていただいたGalaxy S24 Ultraも4秒ほどだった記憶があります。
手持ちで固定するので、時間が長いほど腕が疲れるだけでなく、手ブレの影響も気になってしまいます。地味な部分ですが、少しずつストレスが積み重なっていく感じのデメリットです。
また、三脚で固定する天体撮影でも同様で、iPhone 16 Proで40秒ほどのところ、PIxel 9 Proでは4分もかかります。
出来上がる写真がそこまで大差無いので、Pixel 9 Proももう少し短くなれば気軽に使えるのに、と残念に感じてしまいますね。
他社はモデルを重ねるごとに短くなっていたりしますが、PIxelは数年間長いままなので余計残念なポイント。
Google Pixel 9 Proのレビューまとめ
今回はPixel 9 Proのレビューをお届けしました。
手に収まる使いやすいサイズ感に、普段使いなら十分な処理性能と汎用性の高いカメラが搭載された日常利用しやすいモデルです。
特にディスプレイとカメラの性能は高く、スマホの中でも特に優秀です。
一方で、高い処理性能を求めるゲームをしっかり楽しみたいユーザーには不向きなので注意が必要です。
とはいえ、基本的には問題なく日常使いできるスマホです。
持ち運びやすくてカメラが優秀なスマホが欲しい方はぜひPixel 9 Proをチェックしてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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