Appleは2024年10月16日に突如iPad miniの3年ぶり新型モデルであるiPad mini(A17 Pro)を発表しました。
前モデルのiPad mini(第6世代)(iPad mini 6)はそのサイズや見た目からかなりの人気を集めました。筆者も2回買って2回売却したことがあります。
iPad mini(A17 Pro)は、第6世代から本体サイズは変えずに、iPhone 15 Proと同じA17 Proを搭載し、最新のApple Pencil Proに対応しました。
今回は、iPad mini(A17 Pro)を購入しましたので、ハンズオンレビューとして外観写真、ベンチマークスコアなどファーストインプレッションをお届けします。
iPad mini(A17 Pro)が気になる方はぜひチェックしてみてください。
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iPad mini(A17 Pro)のスペック・発売日
iPad mini(A17 Pro)は2024年10月16日に発表、10月23日に発売された、iPad miniシリーズの最新モデルです。
本体サイズや外観は先代のiPad mini(第6世代)から変更されておらず、基本的にはマイナーアップデートという感じ。
A15 BionicだったSoCがA17 Proになり、ストレージの選択肢が128GB、256GB、512GBに拡充されました。
また、Apple Pencil(第2世代)には非対応となり、2024年5月に登場したApple Pencil Proのみが使えるようになっています。
その他、ディスプレイの基本的な仕様などは変更されておらず、8.3インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
詳しいスペック表はこちら
ストレージ | 128GB、256GB、512GB |
---|---|
カラー | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ |
SoC | A17 Proチップ |
本体サイズ | 195.4 x 134.8 x 6.3 mm |
重量 | Wi-Fiモデル:293g Wi-Fi + Cellularモデル:297g |
ディスプレイサイズ | 8.3インチ |
ディスプレイ仕様 | Liquid Retinaディスプレイ 500ニトの輝度 リフレッシュレート60Hz |
バッテリー容量 | 19.3Wh |
生体認証 | Touch ID |
背面カメラ | 広角:12MP広角カメラ、f/1.8絞り値 |
iPad mini(A17 Pro)の外箱・付属品
iPad mini(A17 Pro)の箱は白を基調としつつ、画面側が描かれたものとなっています。
壁紙のデザインも前モデルと変わっておらず、箱自体はiPad mini(第6世代)とほぼ見分けがつきません。
箱を開けるといつも通り紙のフィルムに包まれた本体が出てきます。
その下には各種書類と20W充電アダプター、USB Type-C to Type-Cのケーブルが入っています。
5月に発売されたiPad ProやiPad Airと同様に、アップルロゴのシールは付属していません。
iPad mini(A17 Pro)の外観・サイズ
今回購入したのはiPad mini(A17 Pro)のスターライト。
iPad mini(第6世代)のときはスペースグレーを使っていたので、スターライトの色味を厳密に比較することはできません。
ただ、今回のスターライトは結構白っぽいというか、シルバーに近い印象です。若干黄色を足したシルバーという色味。
基本的なデザインは前モデルからほぼ変わらず、最新のiPad Airや無印iPadなどと同じシンプルなデザインです。
マットな質感のアルミ素材で、側面はフラット形状。
背面のアップルロゴ下部の製品名は前モデルでは「iPad」でしたが、今回のモデルでは「iPad mini」となっています。
カメラはシングルカメラで1mm程度の立ち上がりがあります。
iPad miniのカメラなんてそこそこでいいのでフラット形状になって欲しいところ。
ディスプレイ側の見た目もiPad mini(第6世代)から特に変わっていません。
画質はめちゃくちゃ悪いわけではありませんが、取り立てて良いわけでもありません。
特に明るさは少々物足りなさを感じます。最近はスマホもタブレットも高輝度化が進んでいるため、最大500ニトは少し暗い。
iPad mini(A17 Pro)の本体サイズは195.4 x 134.8 x 6.3 mmで前モデルから変更なし。成人男性なら片手で持っての操作もある程度可能です。
画面のリフレッシュレートは60Hzのままなので、120Hz駆動のものと比べるとどうしても見劣りはします。ただ、個人的には使用上の問題はなし。
iPad mini(第6世代)で問題となったゼリースクロール問題も改善されているようで、実際に使ってみてもスクロール時に違和感を感じることはありませんでした。
今回購入したWi-Fiモデルの重量は293g。実測で292gでした。
片手でも持てるくらいですし、ミニバッグやサコッシュなどに入れて持ち運ぶのにも適した重さだと思います。
iPad mini(A17 Pro)でベンチマークテストを検証
iPad mini(A17 Pro)はその名の通り、A17 Proチップを搭載。2023年のiPhone 15 Pro/Pro Maxと同じチップです。
今回はAntutu、Geekbench6、3DMarkの3つのベンチマークテストを実施しました。結果は以下の通りです。
- Antutu V10:1,465,448
- Geekbench6:シングル2,906、マルチ7,065
- 3DMark(WildLife Extreme):3,049
同じA17 Pro搭載のiPhone 15 Proと比べると若干低めですが、十分高い結果ですね。
ここまでの性能があれば、SNSや軽めの画像編集、重めのゲームも快適に楽しめるでしょう。
iPad mini(A17 Pro)にiPad mini(第6世代)のケースは使える?
iPad mini(A17 Pro)が前モデルのiPad mini(第6世代)からサイズが変わっていないため、「ケースなどが流用できるのでは」と気になっている方も多いはず。
結論から言ってしまうと、使えます。
筆者の使わなくなったガジェットを詰め込んだ箱から、iPad mini(第6世代)で使っていたスタンドケースを発掘したので、iPad mini(A17 Pro)に装着。
サイズが同じなので、ケースは当然ハマってくれます。
その上で、ボタンやスピーカー穴もチェックしましたが、配置や大きさも全く変わっていないですね。
また、このケースはApple Pencilも一緒に収納してくれるタイプですが、Apple Pencil Proでも問題なく使えています。
ケースのフタの磁力を検知してスリープ解除するオートスリープ機能もしっかり作動します。
iPad mini(第6世代)から乗り換える方はもちろん、「iPad mini 6向け」と書かれたアイテムが使えるか心配している方も、今回の検証を元に安心していただければと思います。
iPad mini(A17 Pro)の良いポイント
iPad mini(A17 Pro)を1日使って感じた良いポイントを紹介します。
miniのサイズ感はやっぱり最高
コンパクトなサイズ感は、iPad mini(A17 Pro)の大きな魅力だと感じているポイントです。
ちょうど手帳くらいのサイズなので、ポーチやミニバッグにも入りやすく、重量も軽めなので携帯性は抜群。
このサイズでApple Pencilも使えて、性能も高いというのは、唯一無二の良さと言えるでしょう。
とはいえ、この魅力はiPad mini 6でも同じなので、iPad mini 6ユーザーの方が乗り換える必要はないと思います。
ある程度の作業なら普通に使える
筆者は今回、11インチiPad Pro(M4)からの乗り換え先としてiPad mini(A17 Pro)を購入しました。
そのため、できればM1やM2といったMチップを搭載してほしかったのですが、A17 Proチップだったことで性能面を心配していました。
ただ、実際に使ってみるとそこまで性能不足を感じることはなく、筆者がiPadで行うメインの作業であるRAWデータの現像も割と普通にできました。
若干のモタつきは感じましたが、ある程度の作業なら問題なく使える性能は備わっていると言えるでしょう。
Apple Pencil Proが使える
iPad mini(A17 Pro)は他のiPad AirやiPad Proなどと同じく、従来のApple Pencil(第2世代)が使えなくなっています。
Apple Pencil Proへの買い替えが必須なことは確かにデメリットでもありますが、個人的にApple Pencil Proが使えるのは魅力と言えると思います。
筆者はiPad Pro(M4)に合わせてApple Pencil Proを購入しましたが、新機能のスクイーズを重宝しています。
ペン先をぎゅっと握るとツールパレットが出てくる機能で、これによってノートを取る際のツール切り替えがかなりスムーズになりました。
一度使うと離れられない機能なので、iPad miniでもApple Pencil Proが使えることは、個人的には購入の決め手の1つです。
iPad mini(A17 Pro)の微妙なポイント
逆にiPad mini(A17 Pro)の微妙なポイント、今後使うにあたって心配なポイントを紹介します。
ディスプレイ性能はそこそこ
iPad mini(A17 Pro)のディスプレイは8.3インチの液晶ディスプレイ。
ここ最近はスマホはもちろんですが、M4搭載iPad Proの影響で筆者の目が有機ELディスプレイに慣れてしまったこともあり、iPad mini(A17 Pro)のディスプレイには若干の物足りなさを感じます。
特にすでに触れたように明るさは正直言って足りないように思います。
とはいえ、四六時中使うデバイスではないですし、ディスプレイ仕様は使っているうちに慣れることが多いので、そこまで大きなデメリットではないかもしれません。
Touch IDは少々面倒くさい
iPad mini(A17 Pro)の生体認証は従来通りTouch ID(指紋認証)です。
こちらも筆者がiPad ProでFace ID(顔認証)に慣れてしまったせいでもありますが、ロック解除の度にいちいち指を電源ボタンに持っていかなければならないのは面倒。
iPad AirもTouch IDなので、iPad miniでFace IDが使えるのはしばらく先になりそうですが、いつかは対応して欲しいですね。
しっかりクリエイティブ作業するなら性能不足
「良い点」としてある程度の作業は快適と紹介しましたが、ガッツリ作業するならやはりA17 Proチップでも性能不足を感じます。
RAW現像を行なっていても、オブジェクト消去を続けて行うと反応が遅れたりカクついたりするので、4K動画や3Dデータを扱うようなクリエイティブ作業はおそらく厳しいのでは。
コンテンツ消費やノートテイキング、筆者のような画像編集であれば大きな問題はありませんが、重めの作業を行う場合はやはりMチップ搭載のiPad ProやiPad Airがおすすめ。
iPad mini(A17 Pro)ハンズオンまとめ
今回はiPad mini(A17 Pro)購入初日のハンズオンレビューをお届けしました。
iPad mini(A17 Pro)は前モデルで好評だったサイズやデザインを継承しつつ、処理性能がアップデートされたモデルです。
iPad mini 6ユーザーの方は買い替えるのは基本はおすすめしませんが、作業やゲームでパワー不足を感じるならアリ。
これからコンパクトでパワフルなタブレットが欲しい方には、価格もそこそこ安いのでiPad mini(A17 Pro)は十分おすすめです。
筆者もiPad miniのサイズ感はかなり好きなので、11インチiPad Pro(M4)と入れ替わる形で、今後もしっかり使い込んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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